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「Acronis Data Cloud」最新版、Office 365のバックアップが可能に
2018年11月22日 14:12
アクロニス・ジャパン株式会社は11月20日、サービスプロバイダー向けのデータ保護プラットフォーム「Acronis Data Cloud」の最新版であるバージョン7.8をリリースした。
Acronis Data Cloudはウェブブラウザー上のサービス管理コンソールでバックアップの設定・監視を行えるサービス。最新版では、Office 365のデータバックアップの対応、ディザスタリカバリの簡素化、ランサムウェアプロテクション機能の拡張、データの真正性を検証する新サービス「Acronis Notary Cloud」を搭載した。
Office 365のバックアップについては、従来対応していた「Exchange Online」のバックアップに加え、「OneDrive for Business」および「Share Point Online」のバックアップにも対応した。Microsoftのデータセンターからアクロニスのデータセンターへ直接バックアップが行われ、バックアップ先のデータセンターの国・場所も選択することができる。
複数マシンのクラウドリカバリサイトへのバックアップなどの複雑な作業を、ドラッグ&ドロップなどで手順として保存できる「ランブック機能」を搭載。ディザスタリカバリの計画や実施を簡素化、自動化できる。
ランサムウェア対策機能「Acronis Active Protection」は、機械学習によりランサムウェア検知機能が強化された。疑わしい振る舞いを遮断し、影響のあるファイルを自動復旧する。さらにAcronis Active Protectionがマウントされたネットワークフォルダの監視に加え、USBフラッシュドライブ、外付けHDDといったリムーバブルデバイスへのスキャンにも対応した。
Acronis Notary Cloudは、イーサリアムのブロックチェーンベースのノータリゼーション、電子署名、データ検証をプロバイダーがサービスとして提供できる。ファイルのデジタルフィンガープリントを生成し、パブリックのブロックチェーン台帳に保管。ファイルが改ざんされていないことを日付とともに証明できる。
災害が頻繁に発生する日本、ますます重視されるデータ保護
アクロニス株式会社リージョナルプロダクトマーケティングマネージャの古館與章氏によれば、日本では地震や豪雨、台風といった災害が頻繁に発生するため、国内企業ではコストを抑えて遠隔地へデータを保管できる、ディザスタリカバリソリューションが求められているそうだ。また、標的型攻撃やランサムウェアなど未知の脅威へのセキュリティ対策も求められているため、それらの課題を解決するためのプラットフォームが、同社のAcronis Data Cloudとした。
「サービスプロバイダーが増えればリクエストも増えてくる。(リクエストに応えた機能を)早くリリースし、使ってもらうのがポリシー」と語った。早速、来年にはバージョン8.0もリリース予定だそうだ。