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3万点以上のアートをWi-Fiで表示できるスマートアートキャンバス「Meural」、「アートとユーザーを接続するプラットフォームへ」ネットギア前田氏

 ネットギアジャパン合同会社は、スマートアートキャンバス「Meural」の国内取り扱いを開始することを明らかにした。

 2014年に起業された開発元のMeuralを、米Netgearは2018年8月に買収している。製品としてのMeuralは、音声やジェスチャーで操作できるスマートアートキャンバスのハードウェアと、3万点以上のアート作品をクラウドに収録するライブラリー「my.meural.com」からなる。

ぎらつきのないマットな質感でアートを表示

手をかざすジェスチャーで表示の切り替えや絵画の説明表示が行える

 表示領域は27インチで、1920×1080ピクセル。1677万色の表示が可能で、コントラスト比は1000:1。単なるデジタルフォトフレームではなく、特許技術である「True Art Technology」を採用。ぎらつきのないマットな質感での表示が印象的だ。

 本体にはWi-Fiを内蔵しており、年額のメンバーシップに加入することで、クラウド上にある3万点以上の絵画を表示できる。本体には30枚ほどの絵が保存可能で、手持ちの画像や動画をアップロードして表示することもできる。

 ネットギアジャパン合同会社マーケティングマネージャーの前田力氏は「全く知らなかったような作品に出会う体験を提供できるのが価値」と述べた。NETGEARでは今年1月開催のCESでもMeuralの展示を行い、「イノベーションアワード」を受賞している。

 1月には、アメリカ人の画家であるNorman Rockwellの作品350点がライブラリーに追加された。前田氏は「クリエイターの権利を守りながら、アートとユーザーを接続するようなプラットフォームとなることを目指している。皆さんがよく知っている驚くような作品、デザイナーとの契約も決まっている」と述べた。こうしたコンテンツ拡大の活動は、今後も継続していくという。

ネットギアジャパン合同会社マーケティングマネージャーの前田力氏

NETGEAR開発の新モデルを年内に発売、国内独自の展開も

 一方、ネットギアジャパン社長の杉田哲也氏によれば、年内をめどに、NETGEARで開発した新モデルを発売するという。さらに今後は、国内独自の展開として、日本国内のアーティストと契約を結び、Meuralで表示可能にすることも目指すとしている。

 杉田氏は、Meuralの提供とともに、「今後は従来の先進的なハードウェアの提供から、ソフトとサービスへ商品展開のシフトしていく」との見通しを語り、今後は「ネットワークを中心とした生活を支えるインフラだけでなく、ライフスタイルをより豊かにしていくことに関わっていく」と述べた。

ネットギアジャパン社長の杉田哲也氏