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エプソン、バッテリー内蔵・Wi-Fi自動接続のモバイルプリンター「PX-S06B/W」発売

「PX-S06B」
「PX-S06W」

 セイコーエプソン株式会社とエプソン販売株式会社は、A4対応モバイルインクジェットプリンターの新製品として、「PX-S06B」(ブラックモデル)と「PX-S06W」(ホワイトモデル)を5月17日に発売する。オープンプライスで、参考価格(エプソンダイレクトショップでの販売価格)は2万7980円(税別)。

 従来機種の「PX-S05B」「PX-S05W」と同様に、内蔵バッテリーを標準搭載。本体の大きさ(収納時)は309×159×61mm(幅×奥行×高さ)、重さは内蔵バッテリーを含めて約1.7kg。外出の多い営業担当者が出先で提案書や見積書などを印刷するような用途はもちろんのこと、カウンター業務や店舗バックヤードなどの手狭な場所、あるいは電源コンセントが確保できない場所でのニーズにも対応できるとしている。付属のACアダプターでの駆動にも対応する。

 従来機種からの改良点としてはまず、本体背面に工具なしで脱着できる専用の外付けバッテリー「PX06EB」を別売りオプションとして用意した点が挙げられる。

 内蔵バッテリーでは、満充電状態からの印刷枚数がA4モノクロ約100枚/カラー約50枚だが、外付けバッテリーではA4モノクロ約740枚/カラー約360枚が印刷可能で、併用でA4モノクロ約840枚/カラー約410枚に増える。

 また、外付けバッテリーでの駆動時は、印刷速度もアップする。内蔵バッテリー駆動時はモノクロ約3.5ipm/カラー約2ipmだが、外付けバッテリー駆動時はモノクロ7ipm/カラー4ipmへと2倍にアップ。ACアダプター駆動時と同等の印刷速度になる。

 外付けバッテリー装着時は、外付けバッテリーのほうから先に消費する仕組みとなっている。そのため、外付けバッテリーが切れた時点で本体から取り外して充電しておき、その間は内蔵バッテリーで賄うといった使い方が可能だ。

 外付けバッテリーのPX06EBは5月30日発売で、標準価格は9980円(税別)。本体カラーは、グレーの1色のみ。外付けバッテリー装着時の大きさ(収納時)は309×184×61mm(幅×奥行×高さ)、重さは約2.0kgになる。

 なお、ACアダプター使用時の充電時間は、内蔵バッテリーが約2.5時間、外付けバッテリーが約2.5時間。

 このほかの改良点としては、接続インターフェースの無線LAN(Wi-Fi)の使い勝手を向上させた。具体的には、IEEE.802 11ac/n/a/g/b規格対応となり、新たに5GHz帯でも接続できるようにした。また、すでに設定済みの無線LANであれば自動的に接続するようにした。SSID/キーの対は最大100件まで保存可能で、設定済みの無線LANであれば、出先などでその都度、本体のパネルやPCで接続設定をし直す必要がなくなった。

 Hi-Speed USBでの接続にも対応する。プリンターに簡易ドライバーを内蔵しており、出先などのPCで印刷することになった際も、簡易ドライバーをインストールすればすぐに使えるため、いつでもどこでもプリントできるとしている。

 インクは、4色とも、耐水性・耐マーキング性に優れた顔料インクを採用。ビジネス文章に最適だとしている。