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日本HP、法人向けノートPCにマルウェア対策機能「HP Sure Sense」を標準搭載、4K液晶搭載の新モデル発売
2019年5月29日 20:44
株式会社日本HPは、同社法人向けPCやワークステーションのセキュリティ機能として提供する、ディープラーニングを活用したマルウェア対策機能「HP Sure Sense」を発表した。7月上旬発売予定のノートPC「HP ZBook 14u G6 Mobile Workstation」に標準で搭載するほか、既存製品の「HP EliteBook x360 1030 G3」と「HP EliteBook x360 1040 G5」についても、ウェブからのダウンロードで対応する。対応製品は今後も拡充する予定。
HP Sure Senseは、ディープラーニングを活用したリアルタイム検知機能のほか、ゼロデイ攻撃やファイルレス攻撃などを防ぐ機能を備える。未知のマルウェアの約99%に対しても最短20ミリ秒で検知できるとしている。
「HP ZBook 14u G6 Mobile Workstation」は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の14インチのノートPC。16GBのメモリを搭載するスタンダードモデル(税別18万5000円)、32GBのメモリを搭載するパフォーマンスモデル(税別24万円)やクリエイターズモデル(税別32万4000円)をラインアップ。それぞれ、グラフィック機能としてインテルUHD 620およびAMD Radeon Pro WX 3200を搭載する。最上位版のクリエイターズモデルでは、高輝度600nitおよびAdobe RGBカバー率100%の4K(3840×2160ドット)のディスプレイを搭載する。
ストレージはスタンダードモデルとパフォーマンスモデルが512GB。クリエイターズモデルが2TB。インターフェースは、USB Type-Cポート×1、USB 3.0ポート×1、HDMI 1.4bポート×1、拡張コネクタ×1、マイク入力/ヘッドホン出力コンボポート×1、RJ-45ポート×1。
本体の大きさは326×234.3×17.9mm(幅×奥行×高さ)、重さは約1.6kg。
日本HPの九嶋俊一氏(専務執行役員 パーソナルシステムズ事業統括)によると、サイバー攻撃者はAIを活用することで1日で35万個の新しいマルウェアを自動生成しているという。そのため、ディープラーニングを用いたセキュリティ対策機能を備えたデバイスを利用することが望ましいと説明する。
Windows10搭載デバイス用の「プロアクティブセキュリティ」、エキスパートによる監視・分析も
このほか、セキュリティーポリシの状態監視や脅威分析、未知の攻撃を検知するセキュリティサービス「HPプロアクティブセキュリティ」が発表された。Windows 10搭載デバイス用のサービスで、7月上旬に提供開始される予定。
HPプロアクティブセキュリティは、セキュリティリスクなどの問題を事前に検出するデバイス管理サービス「HP TechPulseプロアクティブ管理」のダッシュボードで、追加のセキュリティ機能として提供される。隔離された仮想環境(マイクロVM)でのファイルの参照や編集、企業ごとにカスタマイズされたホワイトリストの利用が可能。
「スタンダードプラン」と「エンハンスドプラン」をラインアップしており、エンハンスドプランでは日本HPのサービスエキスパートによるエンドポイントのポリシー状態監視や、キルチェーン分析によるレポートなどが提供される。
なお、HPプロアクティブセキュリティの利用にはHP TechPulseプロアクティブ管理の同時購入が必要になる。
セルフサービスによるスタンダードプランの最小構成は、HPプロアクティブセキュリティ スタンダード1年版(税別5000円)と、HP TechPulseプロアクティブ管理 スタンダード1年版(税別2400円)。エンハンスドプランの最小構成は、HPプロアクティブセキュリティ エンハンスド1年版(税別8000円)と、HP TechPulseプロアクティブ管理 スタンダード サービスエキスパート付き1年版(税別8800円)。