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ISDN/PHSからLTEへの移行を想定した、音声通話も可能な小型ルーター「AirREAL-Voice」発売

LTE対応小型ルーター「AirREAL-Voice」

 株式会社MIは、LTE回線に対応した小型ルーター「AirREAL-Voice」の販売を開始した。ISDN/PHSからLTEへの回線移行を想定した製品で、10BASE-T/100BASE-T対応の有線LANを2ポート備えているほか、音声通話用のRJ11コネクタも1ポート備えている。

「AirREAL-Voice」の接続端子。RJ11コネクタに一般的な電話機を接続して音声通話を行える

 MIでは、これまでISDN回線を利用していた電子データ交換(EDI)やFAX、障害時に通話による問い合わせが可能なATM、仮設現場やイベント会場などの一時的な回線の確保などの利用例を挙げている。

 LTE回線側の最大データ通信速度は、下り150Mbps/上り50Mbps。音声通話は、VoIPに加えてVoLTEにも対応。音声通話の処理はソフトウェアではなく専用のチップで行うため、品質は高いとしている。

 価格はオープンプライスだが、参考価格として数千台の販売で1万5000円からとしている。また、MIでは、AirREAL-Voiceを利用した音声通話ネットワークの構築も行っており、SIMカードやSIPサーバーとのセット提供も可能。

 本体サイズは130×130×45mm(幅×奥行×厚さ)、重さは220g。microSIMが利用でき、対応バンドは、FDD-LTEは1/3/8/18/19/26、TDD-LTEは41。NTTドコモのネットワークへの接続は検証済みで、近日中にKDDIとソフトバンクにも対応する予定。また、オプションでバッテリーが用意されており、駆動時間は約1時間となっている。