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ファーウェイが家庭用Wi-Fiルーターに参入、3000円でデュアルコアCPU

白を基調にしたスタイリッシュで安価な製品でWi-Fiルーター市場に参入

 華為技術日本株式会社(ファーウェイジャパン)は、IEEE 802.11acに対応するコンパクトな家庭用Wi-Fiルーター「HUAWEI WiFi WS5200」を12月4日に発売する。市場想定価格は3180円(税別)。

 最大通信速度は867Mbps(5GHz帯接続時)または300Mbps(2.4GHz帯接続時)。800MHz駆動のデュアルコアCPUと、4本の可動式アンテナを搭載し、2×2のMU-MIMOとビームフォーミングにも対応する。

 白を基調とした比較的コンパクトな筐体を採用。グローバルメーカーによる安価な製品ながら、家庭に設置してもなじみやすいデザインを採用しているのも特徴と言える。

比較的コンパクトな白の筐体は「シャープでスピーディーなイメージ」(ファーウェイ担当者談)
日本国内では未発売となるシングルコアの前モデルから2.4GHz帯で60%、5GHz帯で25%程度、速度が向上しているという。

 2.4GHz帯と5GHz帯の接続先は1つのSSIDで、端末の電波状況などに応じ、接続帯域を自動で切り替える「バンドステアリング」にも対応する。このほか、送受信のエラー訂正を行う「LDPC(Low-Density Parity-Check code)」アルゴリズムにより、壁越しでも速度を落とさずに通信できるという。

 本体ボタンを押してWi-Fi子機と接続できる「Huawei HiLink」に対応。このボタンはWPSにも対応する。安価な製品ながら、ゲストWi-Fiの機能や接続端末に対する速度制限機能のほか、ペアレンタルコントロール機能やMACアドレスフィルタリングの機能も備える。

 本体背面には、いずれもギガビット対応のWAN×1ポート、LAN×3ポートを装備。アンテナ折り畳み時の本体サイズは205×120×36.8mm(幅×奥行×高さ)で、アンテナを立てると高さが145mmとなる。重量は243g。

 本体底面には、初回接続時のSSIDが記載されている。初期パスワードは設定されていないオープンな状態で、接続後に任意のウェブサイトへアクセスすると、画面が遷移してルーターの初期セットアップが表示される。ISPの接続情報を登録できるほか、Wi-FiのSSID名や暗号化キー、ルーターの管理用アカウントをウィザードに従って設定できる。

なぜいま市場参入?

 同社ではこれまで、据え置き型のLTEルーターやモバイルルーターは国内販売していたものの、固定インターネット回線接続用のルーターとしてはWS5200が初めて国内提供する製品となる。ただし、グローバル市場ではこれまでも「Smart Home」製品カテゴリーとしてWi-Fiルーターを提供しており、WS5200についても、中国市場ではすでに1000万台以上販売しているという。

 そして、「スマートフォンを中核に、スマートホームのデバイスを家中のあらゆる場所で使えるようにWi-Fi製品を販売する。今後は製品ラインを豊富にしていけるよう、それ以外の製品を日本市場でも来年にかけて発売していく」とした。また、Wi-Fi 6対応製品についても、来年には提供したいとのことだ。