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Webカメラで顔判別してショルダーハッキングを防止する「のぞき見プロテクター」、キヤノンITソリューションズが提供開始

 キヤノンITソリューションズ株式会社は、ショルダーハッキング防止ソリューション「のぞき見プロテクター」の提供を開始した。最小単位となる20ライセンス/1年の年間利用料は4万8000円(税別)。追加分は5ライセンス/1年あたり1万2000円(税別)。

 同社の顔認証技術によって、Webカメラに映る人の顔が利用者本人か否かを判別。本人以外の顔を検知した場合は、一時的に画面をブラックアウトさせ、画面に映る個人情報などを保護する。

 これにより、利用者の後ろからディスプレイをのぞいて情報を窃取する、いわゆるショルダーハッキングを防止できる。マスクなどで顔の一部が隠れていたり、うつむいたりした状態や、逆光の環境でも、本人を判別できるという。

 同社によると、一般的なディスプレイに貼り付けるタイプのプライバシーフィルタ―は、側面からののぞき見は防止できても、正面から約48~60度の範囲から見られた場合には防止できない。しかし、のぞき見プロテクターを利用すれば、Webカメラの画角がカバーできる範囲、多くの機種では正面から約70~90度の範囲から見られた場合に対処できるという。

 これによって、プライバシーフィルターと併用することで、ほぼ全ての角度からののぞき見を防ぐことが可能だとしている。なお、単一のWebカメラで使用する環境でもWeb会議中にのぞき見プロテクターの機能を使用できる。

のぞき見プロテクターの使用イメージ
プライバシーフィルターと、のぞき見プロテクターでカバーできる範囲

 本人がPC前に不在のときや、利用者本人ではない人がなりすましてPCを操作しようとしたときも、自動的にブラックアウトされる。また、のぞき見を検知したときにはWebカメラの画像とPCの画面を証拠として自動的に記録する。