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三越伊勢丹をかたるフィッシングサイトが急増、BBソフトサービスが7月度のインターネット詐欺リポートを公開
2022年9月8日 15:22
ネット詐欺専用セキュリティソフト「詐欺ウォール」を提供するBBソフトサービス株式会社(BBSS)は8月31日、「インターネット詐欺リポート(2022年7月度)」を公開した。三越伊勢丹をかたるフィッシングサイトが急増したとして注目しているほか、前月に続いてクレジットカードを狙ったフィッシング詐欺が増加しているという。
増加するクレジットカード関連のフィッシング、特に三越伊勢丹ブランドが急増
詐欺ウォールを通して収集したフィッシングサイトのブランドランキングを前月(6月度)と比較すると、三菱UFJニコス、SAISON CARD、Amazonなどが引き続きランクインしたのに加え、三越伊勢丹をかたるフィッシングサイトが急増し、8位にランクインしている。
7月度は三越伊勢丹のログイン情報を狙うフィッシングサイトが急増しており、過去に以下の図1のようなサイトが出回っていたが、図2のようなサイトが登場し始めると、三越伊勢丹ブランドの数値が急増する傾向が見えたとし、メールやSMSなどでフィッシングサイトを犯罪者がばらまいている可能性があると分析している。
フィッシングサイトのカテゴリ別構成比については、前月と比較して「クレジットカード/ファイナンス」カテゴリのフィッシングサイトの件数が15.5ポイント増加し、過去最高となったとしている。
Yahoo!や「えきねっと」をかたるフィッシングにも注意
7月度のフィッシングサイトランキングにはランクインしなかったものの、Yahoo!サービスのログイン情報を盗むフィッシングサイトの報告数も増加傾向にある。利用者の多いウェブサービスであるため狙われたと推察している。
また、お盆の時期に合わせて「えきねっと」のフィッシングサイトの件数も増加したという。今後、シルバーウィークなど連休の鉄道需要を狙ってくる可能性もあるため、注意が必要だとしている。
BBSSでは、フィッシング詐欺被害を事前に防止するためのチェックポイントとして、次の4点を挙げている。
- メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する
- 個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する
- SSL通信が提供されているかどうかチェックする
- ログインID・パスワードの使い回しを控える