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約4300円で販売されていた30TBポータブルSSD、データが玉突き式に入れ替わる詐欺仕様が発覚

 30TBをアピールするポータブルSSDを購入して検証したところ、データが玉突き式に入れ替わる仕様になっており、小容量であることが見破られにくいよう細工されていた――そんなレポートが海外で話題だ。

 これは、30TBという大容量でありながら実売価格31.40ドル(約4300円)と破格に安いポータブルSSDを、あるセキュリティ研究者が購入して検証したところ、小容量のmicroSDが2枚貼り付けられただけの粗末な品だったというもの。実際の容量から詐欺製品であることが発覚することはよくあるが、この製品はファームウェアが加工されており、エクスプローラー上での容量はきちんと30TB(15TB×2)として表示されるほか、データがすぐに満杯になって発覚することがないよう、新しいデータを書き込むと古いデータが順に削除されるという玉突き式になっていたことで、ネットでも話題になっている。この件を報じたメディアのいくつかは「破格に安い製品には気を付けろ」と結んでいるが、今回の仕様だと容量に見合った価格が付けられていれば見分ける術がなく、むしろ危険な考え方と言える。もっとも、この製品はAliExpressだけでなくWalmart(現在は取り下げられている)でも販売されていたとのことで、信頼の置ける販売者から購入しても引っ掛かる可能性があり、頭の痛い問題と言えそうだ。