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Yahoo! JAPAN、広告配信に利用させる情報を詳細に設定可能な「アドパーソナライズセンター」提供開始

 ヤフー株式会社は7月26日、プライバシー強化の取り組みの一環として、ユーザー自身が広告に利用するユーザー情報の範囲を、従来より自由に細かく設定できる「アドパーソナライズセンター」の提供を開始した。

 Yahoo! JAPANでは、ユーザーに適した広告を配信するパーソナライズのために、ユーザーの登録情報や行動履歴情報などのデータが利用されている。従来は、ユーザーが行動履歴情報を広告パーソナライズのために提供するか否かを選択できる「行動ターケティング広告の設定」(ユーザーが行動履歴情報自体を広告配信へ利用するかどうかを選択する機能)が提供されていたが、利用する行動履歴情報の範囲を細かく設定できる機能は、含まれていなかった。

 今回のアドパーソナライズセンターでは、ユーザー自身が従来よりも細かく広告のために提供する情報の範囲を設定できる。同社が実施したユーザーアンケートによると、広告のパーソナライズに関して「自身に興味のない広告が表示されるより、データを活用されて興味のある広告が表示されたほうがいい」との回答は、「データを活用されるより、自身に興味のない広告が表示されたほうがいい」との回答の約2倍あり、特に、若い世代で前者のようにデータ活用意向が高い傾向が見られたという。

 この機能により、ユーザーはより自身の興味・関心にあった情報を受け取ることができるようになる。また、広告表示に利用されるユーザーの属性情報(性別、年齢、属性など)を確認したり、設定を変更したりすることもできる。

アドパーソナライズセンター内のプライバシー管理設定画面
アドパーソナライズセンター内の広告の表示設定画面

 アドパーソナライズセンターで設定した内容は、8月23日から広告配信に適用される。なおアドパーソナライズセンターで設定可能なデータは、Yahoo! JAPANサービス内の行動履歴や属性情報のみに限られるため、外部サイトでの行動履歴情報の利用に関しては、従来通り「行動ターケティング広告の設定」で設定することになる。

 なお、Yahoo! JAPAN IDでログインしていて、これまで「行動ターケティング広告の設定」で行動ターゲティング広告が表示されないように設定していたユーザーが、同様の設定を引き継ぐためには、アドパーソナライズセンターで新たに設定しなおす必要がある。