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長野県佐久市、子育て世代向けに「こども目線」の情報発信。「リモート市役所」が新プロジェクト

 長野県佐久市は9月19日、同市が運営している移住オンラインサロン「リモート市役所」から、こども向けに移住情報を発信する「リモート市役所 こどもプロジェクト」の開始を発表した。

 「リモート市役所」は、移住情報の共有や関係人口創出のため、行政初の試みとして2021年にスタートしたSlackによるオンラインサロン。これまで約2300人以上が参加し、地域情報の共有やさまざまな相談が行われている。

 今回のプロジェクトは、リモート市役所のコミュニティを基盤に、新たな情報発信活動に挑戦するもの。佐久エリアでは、2024年度に複数の「先進的な」小中学校の新設を控えており、ファミリー層の移住検討者の増加が予想されるという。その際、移住により生活環境が大きく変わる当事者でありながら、移住検討に主体的に参加することが難しい子どもに寄り添い、地域での生活を具体的にイメージしてもらえるような仕組みを、同市では模索していたという。

 発表時点でプロジェクトの具体的な内容は示されていないが、佐久市の子どもたちや、複業者の市民、リモート市役所課長らのアイデアを主役に、「こどもの目線を追求した移住情報を発信していくコンテンツの共創」を行うとしている。

 同市の栁田清二市長は「今年は、ファミリーで移住を検討されている皆さまに向けて、特にこどもたちの目線に立った情報発信にチャレンジしていきたいと考えております」とコメントを寄せており、プロジェクトメンバーも、従来にない「こども目線」のコンテンツへ挑戦することを表明している。