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台湾で違法テレビ視聴アプリや不正ストリーミング視聴機器を刑事摘発、11人逮捕
被害額は83億円以上
2023年10月3日 12:00
台湾の内政部警政署（NPA）刑事警察局（CIB）電信偵査大隊と内政部警政署保安警察第二総隊刑事警察大隊（IPR警察）は、日本などの放送番組や信号を違法に提供する違法テレビ視聴アプリと不正ストリーミング視聴機器を2件刑事摘発し、アプリ運営者など11人を逮捕した。一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構（CODA）が発表した。
CIBが9月27日に2件について台湾で発表した内容を、CODAが国内向けに発表したもの。1件目は、2023年3月に、違法テレビ視聴アプリ「熊愛影視APP」を開発し、台湾やシンガポール、米国、日本などの放送番組を違法に視聴者に提供したとして容疑者4人が逮捕された。
熊愛影視APPは、Androidを搭載したあらゆる端末にインストールでき、正規セットトップボックスの5分の1の価格でアプリ内の全チャンネルを視聴可能だったという。被害額は18億1000万台湾ドル（約83.7億円）以上と推計されている。
2件目は、2023年8月に、不正ストリーミング視聴機器（ISD）「小雲機上盒」向けに日本などの放送番組の信号を違法に提供していた犯罪組織の拠点が家宅捜索が行われ、容疑者7人が逮捕された。本件は、CODAが業務提携する中華県全域における知的財産保護のため活動する民間調査会社IFACT-GCにより2023年4月に発覚したもので、7人の逮捕後も捜査が継続している。
