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メルカリをかたるフィッシング、件名「【重要】メルカリの事務局からのお知らせ」などの不審なメールに注意
偽サイトで個人情報を詐取し、あと払いサービス「Paidy」の本人確認へ誘導
2024年1月23日 19:47
メルカリをかたるフィッシングの報告が増えているとして、フィッシング対策協議会が情報を公開した。誘導先のフィッシングサイトは1月22日17時時点で稼働中であるため、引き続き注意が必要だ。
フィッシングメールの件名は以下のものが確認されている。なお、これら以外の件名も使われている可能性がある。
- 【重要】メルカリの事務局からのお知らせ
- 【重要】メルカリの本人確認通知
- 【メルカリ】認証なお知らせ!
- 【メルカリ】個人情報確認
- 【メルカリ】お客様のアカウント認証に関するお知らせ
- 【メルカリ】アカウントの停止
- [メルカリ]アカウントが停止される可能性がございます。
- メルカリアカウントのセキュリティ更新が必要です - お願いします。
メール本文は以下のような複数の文面が確認されており、セキュリティ管理上の本人確認のためなどとして、リンクへアクセスするよう促している。
※重要なお知らせのため、メールの配信を希望されていないお客さまにも送付しております
いつもメルカリをご利用いただきありがとうございます。
弊社では、お客様に安心してアカウントをご利用いただくことを目的に、
この度、当社はセキュリティシステムの大幅なアップグレードを実施しているため、
ご登録された個人情報を再確認する必要がございます。
つきましては、以下へアクセスの上、
ご登録された個人情報の確認にご協力をお願い致します。(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋 原文ママ)
いつもご利用いただきありがとうございます。
現在メルカリでは、皆さまにより安心・安全にアプリをご利用いただけるよう各機関と連携のうえ
マーケットの健全化に努めており、利用規約「第5条」に基づき、
随時お客さまのご本人確認やご利用状況の確認を実施しております。
(中略)
恐れ入りますが、下記いずれかの方法で本人確認の実施をお願いいたします。(フィッシング対策協議会の緊急情報より一部抜粋 原文ママ)
誘導先のフィッシングサイトは、メルカリのログインページを装っており、「メールまたは電話番号」と「パスワード」の入力を求められる。入力してログインの操作をすると、「名前(姓名/カナ)」「生年月日」「郵便番号」「住所」「電話番号」の入力画面に遷移する。入力して操作を続けると、「株式会社メルカリに代わって株式会社Paidyが、本人認証サービスを提供いたします」と表示され、本人確認書類(運転免許証/マイナンバーカード)の選択を求められる。
さらに操作を続けると、本人確認書類撮影の画面となる。フィッシング対策協議会によれば、画面に表示されているあと払いサービス「Paidy」(ペイディ)の、正規の本人確認画面への誘導のようだという(メルカリではPaidyによる支払いを導入していない)。
誘導先のフィッシングサイトのURLは、以下のものが確認されている。これ以外のドメイン名やURLが使われる可能性もあり、注意が必要だ。
https://mercari.●●●●.com/●●●
http://jp.mercari●●●●.●●●●.com/
https://help.mericar.co.●●●●.●●●●.cn/
https://acces-mer●●●●.top/
https://zui●●●●.net/
フィッシング対策協議会は、「フィッシングサイトは本物のサイトの画面をコピーして作成されることが多く、見分けることは非常に困難」と指摘する。その上で、日頃から、サービスへログインする際はメールやSMSのリンクを利用するのでなく、公式アプリやウェブブラウザーのブックマークからアクセスするように呼び掛けている。また、フィッシングサイトからオンライン本人確認サービスの手続きへ誘導された場合は、意図しないサービスにアカウントを作成されたり、不正な手続きが行われたりする可能性があると、注意を促している。