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ココヘリ、山梨県と共同で富士登山者にGPS端末無料配布。混雑状況を把握する実証実験

 山岳遭難対策制度「COCOHELI」(ココヘリ)を運営するAUTHENTIC JAPAN(オーセンティック・ジャパン)株式会社は、富士山の吉田ルートを通る登山者に、GPS機能などを持つココヘリ端末を無償配布し、富士山五合目から山頂までの登山者の位置情報を取得する実証実験を7月1日~9月10日に実施する。配布場所は、富士山の吉田ルート(山梨県側)五合目休憩所。

 山梨県では、7月1日から登山道混雑などの問題を改善するために、1日の登山者が4000人を超えた場合に登山規制を行う。AUTHENTIC JAPANと山梨県は共同で、この運用に伴い発生する、人流の変化や新たな混雑などの問題を実証実験で得られたデータをもとに把握する予定。端末配布数は計100個で、配布・回収をローテーションしていく。

 今後、同じように登山道が混雑するなどの問題を抱えるほかの山でも、同様の実証実験の可能性を検討していくとしている。