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山岳遭難対策「COCOHELI」、発信機にGPSを搭載した「COCOHELI GPS+/SUMMIT」、マリンスポーツ向け「ココヘリマリン」提供開始

 山岳遭難対策制度「COCOHELI」(ココヘリ)を運営するAUTHENTIC JAPAN(オーセンティック・ジャパン)株式会社は1月16日、新たに発信機にGPSを搭載したプラン「COCOHELI GPS+/SUMMIT」および、マリンスポーツ向け「ココヘリマリン」の提供を開始した。

 COCOHELIは、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社のLPWA(長距離広範囲エリア向け無線通信)サービス「ELTRES」(エルトレス)を採用した山岳遭難対策制度。遭難時の捜索・救助活動費などの補償サービスと、捜索・救助サービスが含まれ、利用者には捜索用の発信機が貸与される。

 ELTRESは、山間部などの携帯電話の電波が届かないエリアでも通信できることが特徴で、従来のCOCOHELIの捜索・救助サービスは、ヘリで発信機の電波を探知する「直接通信」方式。2016年にサービスを開始して、これまでに324件の案件に対応し、そのうち34件の事案で捜索、発見を実現、95件の事案で全国の警察/消防と連携、捜索協力を行っているという。有料会員数は15万人。

 COCOHELI GPS+/SUMMITでは、発信機にGPSを搭載。直接通信だけでなく、GPSで得られる位置情報をもとに捜索エリアを絞り込むことで、捜索時間を大幅に短縮可能だとしている。

 GPSによる位置情報は、ELTRESの通信圏内であれば、3分おきに発信機から基地局に送信される。位置情報は捜索機関だけでなく、家族もスマートフォンなどから確認できる。また、バッテリー残量が少なくなった場合にも、直接通信用の電波が2カ月間発信される。

 COCOHELI SUMMITは、COCOHELI GPS+に死亡・傷害補償と入・通院補償サービスが加わったプラン。それぞれの年会費は、COCOHELI SUMMITが1万8700円、COCOHELI GPS+が1万3200円。また、従来のCOCOHELI(ベーシック)は5500円。ずれも入会金3300円が別途必要となる。

従来のCOCOHELI (ベーシック)とCOCOHELI GPS+/ SUMMITのプラン比較

 ココヘリマリンは、COCOHELIのマリンスポーツ向けサービス。会員にはGPS搭載の発信機が貸与され、捜索・救助サービスが提供される。年会費は1万2000円。