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「tenki.jp」に断続的なDDoS攻撃、10日現在もウェブ版はつながりにくい状況

 一般社団法人日本気象協会は1月10日、サイバー攻撃により同法人が運営する天気予報専門メディア「tenki.jp」が利用できない事案が発生したことについての経過報告を発表した。

 本件は、1月5日と9日に、社外からDDoS攻撃を受けたもの。DDoS攻撃は、攻撃者などが不正に操作した多数のPCなどから、攻撃目標に一斉に多量の問い合わせなどを行い、サーバーをダウンさせるなどして正常なサービスを提供できない状況に追い込む。

 1月5日朝、同法人がDDoS攻撃を受け、tenki.jpのウェブ版やアプリ版が閲覧しにくい状況が発生した。同日午後には回復したが、再び9日午前中にDDoS攻撃を受け、ウェブ版が閲覧しにくい状況が再び発生。同日夕方には一時的に障害は解消されたものの、午後8時すぎに再度攻撃を受け、10日の発表時点でも障害は断続的に継続しているという。編集部でも、10日午後の時点で、常にではないがtenki.jpにアクセスできない、または非常に時間がかかる場合があることを確認している。

 同法人によると、契約する放送局、新聞社、通信社、その他すべての法人への気象情報の配信は、情報の欠損や遅延などの問題は無く提供を続けているという。すでに警視庁サイバー犯罪対策課へ相談しており、引き続き、サービスの完全復旧を目指して作業を続けていくとしている。

 ユーザーに対しては、同法人の天気予報をtenki.jpアプリ版や公式Xアカウントで確認するよう呼びかけている。