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電子書籍ストアが閉鎖しても購入済み書籍を補償、出版社側が無料DLサービス

 ビジネス書や自己啓発書などを手がける出版社の株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワンは30日、同社が発行する電子書籍作品の無料ダウンロード(DL)補償サービスを開始したと発表した。

 外部の電子書籍がストアが閉鎖された際、ディスカヴァー・トゥエンティワンの作品を購入していたユーザーを対象に、ディスカヴァー・トゥエンティワンのサイトから無料で再ダウンロードできるようにする。なお、その際には購入を証明できるメールなどが必要となる。

 一方で、自社サイトにおいても標準のEPUB形式による電子書籍のダウンロード販売を開始。ビューアーに依存せずに読むことができ、仮に同社のサービスが終了してもユーザーの手元に電子書籍ファイルが残る環境を実現するとしている。

 電子書籍ストアのサービスが打ち切られてしまうと、そのストアで購入した書籍が読めなくなるケースも生じていることから、電子書籍の購入をためらうユーザーも多くいると同社では指摘。こうした電子書籍の短所を補い、ユーザーが安心して電子書籍を購入できるよう、無料ダウンロード補償サービスとEPUB形式でのダウンロード販売を開始した。出版業界初だという。

(永沢 茂)