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“AirPlay対抗”の「Google Cast for Audio」発表、音をクラウドからスピーカーに直接ストリーミング

 米Googleは5日、Chromecastのオーディオ版とも言える「Google Cast for Audio」を発表した。

 対応したアプリまたブラウザーから「Cast」アイコンをタップすることで、対応音楽サービスの音をスピーカー、サウンドバー、オーディオレシーバーなどから再生できるもので、Android 2.3以上、iOS 7.0以上、Windows/Mac版Chrome、Chrome OSに対応する。Google Cast for Audioに対応する「Google Cast Ready」なスピーカーは、米国で今春から発売される。

「Google Cast for Audio」のウェブサイト

 オーディオコンテンツは直接クラウドからストリーミング配信するため、「最高の音質」で再生できるという。一方で、Castを開始するスマートフォンやタブレット、PCでは他の作業を行えるメリットがある。これらの機器では再生しない分、バッテリー消費も抑えられる。

 現時点でGoogle Cast for Audio対応サービスには、Google Play Music、Pandora、TuneIn、Rdioなどが含まれている。なお、米国で人気を博している音楽配信サービスのSpotifyは現時点で対応を表明していない。

 対応スピーカーは、Sony、LG、DENONが対応を表明。また、半導体メーカーのBroadcom、Marvell、MediaTekのほか、システムインテグレーターのLibre Wirelessも対応することから、対応スピーカーはさらに増加する見込みだ。さらにこの「Google Cast」エコシステムはAndroid TV、コンソールゲーム機器、セットトップボックス(STB)に拡大していくことも視野に入れている。

 Chromecastは2013年7月に米国で発売を開始。現在、世界27カ国で利用できるようになっている。日本では2014年5月に販売を開始した。

(青木 大我 taiga@scientist.com)