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「PhishWallプレミアム」がMacでも利用可能に、不正送金ウイルスやフィッシングサイトを検知

 株式会社セキュアブレインは15日、同社が提供する金融機関向け不正送金・フィッシング対策ソリューション「PhishWallプレミアム」の顧客側環境について、従来から対応しているWindowsに加え、Macへの対応も開始したと発表した。専用ソフト「PhishWallクライアント」のMac版が同社サイトより無料でダウンロードできる。

 PhishWallプレミアムは現在、銀行や信用金庫など国内の金融機関147社が導入。顧客のPCにインストールしたPhishWallクライアントと導入企業のウェブサーバーとの間で通信することで、顧客のPCからアクセスしたサイトが導入企業の正規サイトであることを認証する仕組みになっている。

「PhishWallクライアント」Mac版をインストールすると、メニューバーに「PW」アイコンが表示され、導入企業の正規サイトにアクセスした際にはポップアップウィンドウに緑色のアイコンと企業名を表示する

 また、導入企業のサイトにアクセスするタイミングで、不正送金の手口として使われるMITB攻撃型ウイルスに顧客のPCが感染していないかどうかチェックし、感染の徴候を発見した場合には警告画面を表示する機能も備える。

「PhishWallクライアント」Mac版がMITB攻撃を検知すると、ポップアップウィンドウのアイコンが赤色になって警告画面を表示。同画面の「ウイルスを無効化する」ボタンをクリックすることで、ウイルスを無効化することが可能

 PhishWallクライアントMac版の対応OSはOS X Yosemite(10.10)とOS X Mavericks(10.9)、対応ブラウザーはSafari/Firefox/Google Chromeの最新バージョンおよび1つ前のバージョン。他のセキュリティソフトとの併用が可能だとしている。

 なお、147社以外に、MITB攻撃の検出に対応していない「PhishWall」を導入している金融機関も14社ある。これらの金融機関の顧客もPhishWallクライアントをインストールすることで、アクセス先サイトが導入企業の正規サイトであるかどうか認証する機能を使うことが可能だ。PhishWallプレミアムおよびPhishWallの導入企業の一覧がセキュアブレインのサイトで公開されている。

(永沢 茂)