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App Annie、他社アプリや競合アプリの利用実態を丸裸にするデータ製品「Usage Intelligence」正式版

 App Annie Japan株式会社は6日、スマートフォンアプリの利用動向をデータ化した「Usage Intelligence(ユーセージ・インテリジェンス)」の正式版を提供開始した。あわせて、モバイルデータ調査会社のカナダMobidia社を買収したと発表した。

「Usage Intelligence」

 Usage Intelligenceは、世界60カ国の20万以上のiOS/Androidアプリを調査。他社アプリのアクティブユーザーや平均利用額、平均セッション時間、利用頻度、総セッション数と総利用時間、国別の市場普及率を把握できる。類似アプリの新バージョン(新機能・価格変更・ビジネスモデル変更)の影響を定量化し、類似アプリの利用状況をもとに自社アプリの目標設定が可能。

 また、ユーザー基盤の成長を時間経過とともにたどることができるほか、アプリの利用頻度と平均セッション時間から、アプリの普及速度を予測できる。過去のリテンション率をもとにアプリの普及率と収益の潜在力・ユーザー基盤の成長を予測し、アクティブユーザーあたりの収益を追跡できる。

 Usage Intelligenceは、ベータ版を今年1月にリリースしており、これまで米国ストアのアプリデータを中心に提供してきたが、Mobidiaの買収により調査対象国を60カ国に拡大している。App Annieでは、競合アプリの分析や投資機会の見極め、広告収益の見積もりなどに利用できるとしている。

(山川 晶之)