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原発再稼働についての素朴な疑問を国・行政に聞いてみた結果を電子書籍化

「原発再稼働、なぜ?―国・行政が出した一つの結論」

 株式会社インプレスR&Dと株式会社オウケイウェイヴは16日、書籍「原発再稼働、なぜ?―国・行政が出した一つの結論」を発刊すると発表した。電子書籍版(EPUB3/Kindle Format8)が700円(税別)、プリントオンデマンドによる印刷書籍版が1300円(税別)。

 オウケイウェイヴが運営するQ&Aサイト「OKWAVE」上で原発再稼働についての質問を募集。インプレスR&Dの編集部が整理した上で経済産業省資源エネルギー庁や関係政府機関に対して半年かけて取材し、その回答・資料を書籍としてとりまとめた。

 質問内容は「原発ゼロでも大丈夫なのに、なぜ再稼働なの?」「行政は電力事業者と癒着しているのでしょうか?」「日本の規制基準は世界一厳しい基準なのですか?」など116問。国・行政からの回答の中には、それまでマスメディアには登場しておらず、この取材によって初めて得られた情報もあるという。

 両社によるこの取り組みは、ウェブを活用して“公開質問会”のようなメディアを作ることが狙い。「テレビ、新聞などのマスメディアでは、時間や誌面の制約で取り上げることができない生活者のリアルで多様な質問もウェブなら集めることができるし、書籍はその回答を詳細に分かりやすく公開することができる。これはデジタルメディアの連携により実現したもので、“電子公聴システム”とも言うべき画期的な試み」としている。

(永沢 茂)