ニュース

フリーWi-Fi経由の通信が傍受されるのを防ぐアプリ、愛媛県で実験提供

トレンドマイクロが自治体・通信事業者向けサービス「あんしんフリーWi-Fi」

 トレンドマイクロ株式会社は、フリーWi-Fiにおける通信の傍受やデータの情報漏えいを防ぐAndroid/iOS向けのセキュリティアプリ「あんしんフリーWi-Fi」を発表した。17日から全国の各自治体や通信事業者向けに順次提供開始する。まずは、愛媛県公衆無線LAN推進協議会が提供するフリーWi-Fi「えひめFree Wi-Fi」のユーザーを対象に実証実験を行う。実施期間は2015年11月17日~2016年3月31日まで。

メイン画面
ブロック画面

 トレンドマイクロによると、一般的なフリーWi-Fiは同一ネットワークにアクセス可能なユーザーから通信が傍受される危険性やユーザーがフィッシング詐欺サイトなどの不正サイトへアクセスする危険性があるという。

 あんしんフリーWi-Fiは、専用アプリを利用することで、全国の各自治体や通信事業者が提供するフリーWi-Fiの通信内容の傍受や、データの情報漏えいを防ぐとしている。

 スマートフォンがトレンドマイクロのあんしんフリーWi-Fiサーバーに接続することにより、フリーWi-Fiのアクセスポイントを介した通信がVPNにより暗号化される。また、セキュリティ情報のビッグデータを保有するクラウド型セキュリティ技術基盤「Trend Micro Smart Protection Network(SPN)」と連携することで、フィッシング詐欺サイトや偽サイトへのアクセスをブロックするとしている。

「あんしんフリーWi-Fi」利用イメージ

(磯谷 智仁)