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長野県でIoT雪かき実施、スコップ用IoTデバイス「DIG LOG」開発、運動量を可視化

 株式会社博報堂アイ・スタジオは9日、同社のデジタルクリエイティブラボ「HACKist(ハックイスト)」と博報堂の「スダラボ」がスコップ用IoTデバイス「DIG LOG」を共同開発し、長野県長野市鬼無里で2月20日・21日に催される防災イベント「越後雪かき道場 in 鬼無里」に参加すると発表した。

 DIG LOGは、圧力センサーによって重さやカロリー量を算出してログ化するスコップ用のデバイス。高齢化や技術伝承などが問題となっている雪かきにエンターテインメント性を持たせ、スポーツ化するIoTプロジェクトとして開発したもの。

 雪かき道場は、NPO法人中越防災フロンティアが主催となって開催している講習イベント。雪かきによる事故の減少や、技術、伝統の伝承を目指し、毎年雪国各地で開催されている。越後雪かき道場には、東京都内の学生をはじめ県内外から30人ほどが参加し、雪の重さや雪かきにおける消費カロリーを算出する。

 運動量が数値化されることで、目的意識や達成感などの新たな価値感、フィットネスやダイエットといったライフスタイルとしての取り込みによる、若・中年層の担い手増加を実現するとしている。

(山川 晶之)