「Gmail」などのベータ表記が外れ、ついに正式版に


 Googleは7日、Gmailなどの複数のアプリケーションからベータ表記を外し、正式版としたことを発表した。

 ベータ表記が外されて正式版になったのは、Gmail、Google Calendar、Google Docs、Google Talkの各アプリケーション。ベータ表記を外した理由としては、試験段階のアプリケーションの導入を大企業が好まないことや、正式版とするための目標に達したことを挙げている。

 今回、ベータ表記が外されたアプリケーションの中で、最も長くベータ版であったのはGmailだ。Gmailは2004年4月1日に公開され、5年間にわたってベータ版として運用が続けられてきた。その間、英語以外の53言語に対応するなど、多数の機能を付け加え、改良を続けてきていた。実質的には問題なく使えることから、ベータ版という言葉の意味するところが変わってきていると論争の種にもなってきた。

 Googleでは、このような論争を冗談のネタにして、Gmailのロゴに「BETA」表記を付け加えるジョークアプリケーションを、Gmail Labsで公開している。

 また、今回の発表に合わせて、Google Appsでは大企業向けの新機能として、デレゲーション機能とリテンション機能の準備を進めていることを明らかにした。

 デレゲーション機能は、大企業の管理職などに便利な機能で、当人に代わって代理スタッフがメールの管理を行うことができるというもの。リテンション機能は、法律などの規制に従ってメール保持期限をポリシーにより決定することができるもの。いずれの機能も、数週間以内にGoogle AppsのPremierエディションで公開される予定だ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/7/8 11:37