1日15万台以上のPCがボット化、第2四半期だけで1400万台感染


 米McAfeeが発表したセキュリティ脅威レポートによれば、2009年第2四半期で新たにボットネットに取り込まれたコンピュータは1400万台で、前期比で16%増えたという。平均で1日15万台以上のコンピュータが感染した計算になるとしている。

 ボット活動が最も増加したのは韓国で、新たに感染したコンピュータは前四半期比で45%増。これらのボットネットは、7月上旬に起きた米国政府やニューヨーク証券取引所、韓国政府などのWebサイトへのDDoS攻撃に使われたとしている。

 ただし、ボットネット化した韓国のコンピュータの総数は、世界中の同様のコンピュータの4%にも満たないと指摘。逆に最も多いのは米国で、第2四半期に感染したコンピュータの15%を占めた。

 また、ボット感染コンピュータの増加はスパムの増加にもつながり、メール全体に占めるスパムの割合は92%に上った。スパムの件数は毎月33%の割合で増え続け、毎月1170億通ずつ増えている計算になるという。

 第2四半期ではこのほか、「Twitter」で使われるURL短縮サービスが悪用され、マルウェアが拡散したと指摘。スパムを投稿するためのTwitterアカウントも広がりを見せているとした。


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(増田 覚)

2009/8/20 17:41