セキュリティソフト「AVG 9.0」シリーズの日本語有料版発売


「AVG Internet Security」のメイン画面
「AVG Internet Security」の設定画面

 株式会社コージェンメディアは6日、オランダAVG Technologies開発によるセキュリティソフトの新バージョン「AVG 9.0」シリーズの個人向け日本語版製品を発売した。価格は「AVG Anti-Virus」が3465円、「AVG Anti-Virus & Firewall」が4410円、「AVG Internet Security」が5460円(いずれも1ユーザー/1年間のライセンスの場合)。Windows 7/Vista/XP/2000に対応する。

 「AVG 9.0」では、ウイルス/スパイウェアのスキャンの高速化を最優先課題として開発したという。新開発のスキャナでは、初回スキャン時に、ファイルを安全か、危険が潜む可能性があるか分類して記録。ファイル構造に変更がない限り、安全とされたファイルについては以降のスキャンは実行しない。PCへの負荷も軽減し、PCの起動時間とメモリ消費量を10~15%改善したという。

 このほか、常駐シールドも強化。ファイルを開いたり、コピーする際にバックグラウンドでウイルス感染の有無をチェックし、USB経由のウイルスもチェックするとしている。

 「AVG Anti-Virus」では、こうしたウイルス/スパイウェア対策の機能のほか、Web上に記載されたリンクや検索エンジンの検索結果にアクセスする前にリンク先の安全性をチェックする「リンクスキャナ」、悪意のあるWebサイトやメッセンジャー、ICQなどからのウイルスのダウンロードを防ぐ「ウェブシールド」、送受信メールのウイルス感染をチェックする「メールスキャナ」などの機能を搭載する。

 「AVG Anti-Virus & Firewall」は、「AVG Anti-Virus」の各種機能に加え、ファイアウォール機能を搭載した製品。今回のバージョンでは、ファイアウォール機能を一から設計し直し、信頼できるアプリケーションのデータベースも更新。侵入確認ダイアログを表示する頻度を減らしたという。

 「AVG Internet Security」は、これらの機能に加えて、スパム対策機能や、アプリケーションの自動起動の監視およびブラウザプラグインの管理などを行うシステムツール、個人情報保護機能「Identity Protection」を搭載した製品だ。

 なお、無料版の「AVG Free 9.0」は10月中旬に公開の予定だ。また、企業向け製品も同じく10月中旬に提供開始を予定している。


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(永沢 茂)

2009/10/6 17:13