ネットチラシとECサイトを自動で連動、大日本印刷がシステム開発


インターネットチラシの例

 大日本印刷(DNP)は9日、インターネットチラシに掲載された商品とECサイトを容易に連動できる機能を開発した。これを利用したネットスーパーシステムの導入・運用を支援するサービスを企業向けに開始する。

 今回、ネットチラシ上の商品情報とECサイト上の当該商品ページを自動で連動させる機能を新たに開発。加えて、ヤマトシステム開発の「e-ネコネットスーパー」と連携し、店頭やWebサイトにおけるプロモーション支援、Webサイト構築支援といったDNPの既存サービスと組み合わせ、ネットスーパー構築に向けたトータルなソリューションサービスを提供する。

 これまで、ネットチラシからの商品購入は、ネットチラシの商品情報とECサイトの「買い物カゴ(注文フォーム)」との紐付けを1点ずつ手作業で行う必要があったという。「多数の商品情報を掲載するネットチラシでは、紐付けの作業負荷が高く、頻繁な更新が困難という課題があった」とのこと。DNPでは、ネットチラシ上の商品番号とその座標位置をDTPデータから自動的に抽出し、あらかじめ用意した商品番号、および商品画面URLのデータベースと、ECサイトの商品データベースを自動で紐付けする技術を開発した。

 今後は、ネットチラシからの注文受け付けを携帯電話やスマートフォン、地上デジタル放送にも対応させるほか、ネットチラシ用データを店頭の電子POPやデジタルサイネージに適したフォーマットに変換して配信する機能も追加する予定だ。これにより、時間帯によって掲載情報を変更するなど、ネットチラシと店頭の販促情報を連動させたプロモーションも可能になるという。今回のサービスについてDNPでは、2011年までに5億円の売り上げを見込む。



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(野津 誠)

2009/10/9 15:24