「Windows 7を1年以内に導入する」が4割、アスキー読者調べ


Windows 7の導入意向について

 アスキー・メディアワークスのリサーチ・メディア部門「アスキー総合研究所」は21日、Windows OSの新バージョン「Windows 7」の導入意向に関する調査結果を公表した。調査は10月16日から19日まで、「週刊アスキー」「アスキー・ドットPC」「ビジネスアスキー」の読者からWindowsユーザーを抽出し、Webアンケートを通じて644人から有効回答を集めたもの。

 調査によれば、「すぐに導入する」と答えたのは全体の13.2%。「半年以内に導入する」「1年以内に導入する」と答えたユーザーを合わせると、41.3%が1年以内の導入意向を示した。Windowsのバージョン別に見てみると、Vistaユーザー(264人)においては、「すぐに導入する」と答えたユーザーは19.7%だったのに対し、XPユーザー(316人)では3.2%にとどまった。

 「導入しない」というユーザーは全体で7.6%と1割に満たなかった。アスキー総合研究所では、「大半のユーザーは、発売後すぐではなくとも、今後数年の間にはWindows 7の導入を考えており、販売・普及は順調に推移する」と予想している。なお、「導入するかどうかはまだわからない」というユーザーも3割以上いた。

 タイミングを問わず「導入する」と答えたユーザーに導入形態を聞いたところ、Vistaユーザーの58.5%がパッケージ版を購入すると回答。一方、XPユーザーの52.7%はプリインストールされたPCを購入すると答えた。アスキー総合研究所は、「VistaユーザーのPCは比較的新しく、性能の高いモデルであるため、OSの買い換えだけで十分という判断」と分析している。

 また、現在利用しているWindowsの総合満足度としては、XPがVistaを上回り、起動速度や動作の軽さなどの個別項目でも、XPの満足度の方が高かった。

 アスキー総合研究所は、「多くのVistaユーザーがWindows 7を導入するのは、新しいOSを試してみたいとった動機ももちろんあるが、Vistaへの不満がその要因のひとつになっている」と分析。OSだけを購入すればWindows 7に移行できるVistaユーザーは、発売直後からWindows 7を積極的に購入し、その普及の牽引役になると予想している。


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(増田 覚)

2009/10/22 06:00