テレビ朝日など4社、著作権保護機能強化のFlash Video配信実験
テレビ朝日、テレビ朝日メディアプレックス、インターネットイニシアティブ(IIJ)、スキルアップジャパンの4社は、アドビシステムズのコンテンツ保護ソリューション「Adobe Flash Media Rights Management Server」による著作権保護機能を実装した、Flash Videoのストリーミング配信の実証実験を開始した。期間は11月16日から12月15日まで。
4社によれば、現在のFlash Videoのストリーミング配信は、「Adobe Flash Media Server」のRTMPTプロトコルによる通信経路の暗号化処理によってセキュリティを確保している。今回の実証実験ではさらに、「Adobe Flash Media Rights Management Server」を利用して、Flash Videoの動画ファイル自体にDRM情報を含んだ暗号化処理を実施する。これにより、動画はサーバー側との認証やコンテンツキーを取得した上で再生が可能になるため、ファイルが不正に取得された場合でも、動画ファイル単体での再生ができず、強固なコンテンツ保護機能の実装が実現できるとしている。
実証実験では、テレビ朝日の動画配信サービス「テレ朝動画」内に開設した実証実験特設サイトで、自動車情報番組「カーグラフィックTV」のプロモーション動画を無料で配信。再生にはAdobe AIRベースの視聴プレーヤーを利用する。視聴プレーヤーの動作環境はWindows Vista/XP SP2以降、Mac OS X 10.5。
4社では、実証実験を通じて得られた著作権保護に関する技術成果を、今後の動画配信環境構築などに役立てたい考え。このうち、テレビ朝日とテレビ朝日メディアプレックスでは、実験で得られた著作権保護のノウハウを活用した動画配信サービスの提供を目指す。また、IIJでは「IIJ大規模コンテンツ配信サービス」に、スキルアップジャパンでは動画配信プラットフォーム「ULIZA」に、実験で得られたノウハウを活かすとしている。
著作権保護機能の概略図 |
関連情報
(村松 健至)
2009/11/16 18:53
-ページの先頭へ-