Twitterで作曲した音楽アルバムが世界初公開


 Twitterの中で作曲された音楽がアルバムとしてまとめられ、世界初公開されたことが話題となっている。

 この音楽アルバム「sc140」は、英国ロンドン大学クイーンメリーカレッジの博士課程学生であるDan Stowell氏がまとめたものだ。

 Stowell氏は、作曲のためのプログラミング言語「SuperCollider」で研究を行っている。この言語はJames McCartney氏によって開発され、数年前から公開されているもので、プログラム命令により音楽を奏でることができる。

 SuperColliderのユーザーたちは、プログラムをTwitterの140文字制限の中で書き、どれだけの音楽を作曲できるかを試み始めた。中には、5分もの楽曲を140文字の中に圧縮してプログラミングした強者もいたという。

 デジタル音楽作曲について研究しているStowell氏は、こうした貴重な労作22曲を埋もれさせるには忍びないとして、1つのアルバムにまとめて公開することにした。

 この研究についてStowell氏は、「コンピューターサイエンティストや作曲者にとって、これは興味深い挑戦だ。音楽家たちは、しばしば制限の中で働くことにやりがいを見いだしている。我々の研究グループは、作曲と芸術的なコミュニケーションの新しい方法について調査を行っている」とコメントし、Twitterの制限内で作曲が繰り返されている現象に注目している。

 プログラミング言語SuperColliderは、Windows、Mac、Linuxに対応しており、サンプルコードなどのドキュメントなどとともに公開されている。またメーリングリストを含むコミュニティもある。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/11/26 11:47