「ブラックスクリーン問題」と修正パッチは無関係、MSが報告


 米Microsoftは1日、11月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を適用した場合に、Windowsのデスクトップが黒一色の画面になる「ブラックスクリーン問題」が発生すると伝えられた件について、調査の結果、この現象は修正パッチとは無関係だったと報告した。

 この問題は、英Prevxが11月27日に、Windowsを起動するとデスクトップが黒一色の画面になってしまう現象が確認されたと報告したもの。Prevxでは、特定のレジストリキーが変更されることでこの現象が起こるとして、修正パッチが影響した可能性についても言及していた。

 Microsoftではこの報告を受けて、11月の月例修正パッチや、セキュリティ修正以外のアップデート、「悪意のあるマルウェアの削除ツール」などについて調査を実施。その結果、該当するレジストリを操作するものは存在せず、ブラックスクリーン問題とは無関係だと結論付けた。

 Prevxも、調査の結果、この問題は修正パッチとは無関係だったとして、Microsoftに謝罪した。Microsoftでは、個々のPCで何が「ブラックスクリーン問題」を引き起こしているかについては不明だが、ウイルス「Daonol」がこうした現象を起こすことが確認されているとしている。


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(三柳 英樹)

2009/12/2 12:00