11月のウイルス被害、ガンブラー関連のトロイがオートラン上回る
トレンドマイクロは3日、11月の「インターネット脅威マンスリーレポート」を発表した。日本の同社サポートセンターに寄せられたウイルス被害報告件数のランキングで、このところ最も多かった「MAL_OTORUN(オートラン)」が2位に後退し、代わってトロイの木馬型「TSPY_KATES(カテス)」が1位になった。
11月の感染被害の総報告数は2262件。内訳は、1位の「カテス」が307件(前月4位)、2位の「オートラン」が79件(同1位)。以下は、3位が「WORM_DOWNAD(ダウンアド)」で76件(同3位)、4位が「BKDR_AGENT(エージェント)」で47件(同5位)、5位が「JS_GUMBLAR(ガンブラー)」で38件(同圏外)などと続く。
USBメモリ関連の不正な設定ファイルである「オートラン」が2008年8月以来15カ月連続で1位だったが、11月は感染報告数が大きく減少した。トレンドマイクロでは、「USBメモリなどのリムーバブルメディアが不正プログラムの感染経路としてユーザーに認知され、有効な対策がとられたため、報告数が減少したと考えられる」としている。
一方で、1位になった「カテス」は、感染したPCのユーザー情報やFTPサーバへのログイン名/パスワードを盗み出そうとするトロイの木馬だ。「ガンブラー」などによって改ざんされたWebサイトからリダイレクトされる不正なWebサイトで感染することが確認されている。なお、「カテス」の亜種の一部には欠陥があり、感染したPCがブルースクリーン表示になる現象も見られるという。
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(永沢 茂)
2009/12/4 19:34
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