コンテナ輸送状況をネットで確認、4月から「鉄道Webサービス」


 ヤマト運輸や日本貨物鉄道(JR貨物)など10社で構成する「鉄道Webサービス実証委員会」は、鉄道コンテナによる輸送状況をインターネット経由で確認できるようにする「鉄道Webサービス」を4月から運用する。

 鉄道輸送中は、GPSとIDタグで貨物駅構内のコンテナの位置管理を行う「TRACEシステム」と、GPSで走行中の列車位置をリアルタイムに把握する「PRANETSシステム」を活用するほか、配達中は運送事業者の情報システムでコンテナの輸送状況を把握する。

 「鉄道Webサービス実証委員会」の参加事業者はヤマト運輸とJR貨物のほか、合通、札幌通運、センコー、中央通運、トナミ運輸、博多運輸、北海道通運、丸和通運の10社。

 「鉄道Webサービス実証委員会」によれば、鉄道コンテナ輸送は環境負荷が最も少ない輸送機関として注目を集める一方で、輸送状況の把握には電話やFAXなどによる問い合わせしか手段がなく手間がかかるなど、利用者から改善を求められていたという。

 「鉄道Webサービス」では輸送状況をリアルタイムに把握できるようにするとともに、トラック輸送と比較して削減できたCO2の量を表示。利便性の高さと環境への配慮を訴求することで、鉄道コンテナ輸送の利用増を見込んでいる。


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(増田 覚)

2010/2/15 19:25