ブロードバンドは「デジタル酸素」、欧州委副委員長が表現


 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のクルース副委員長は、ブロードバンドなどの高速インターネットは欧州の成長の原動力であるとともに、EUの向こう10年間の成長戦略を描く「EU2020」のデジタルアジェンダにおいて中核的役割を果たすものであると述べ、「デジタル酸素」と表現した。

 今回の発言は、オランダ・マーストリヒトで開催されているEUのビジネスサミットにおけるもの。欧州はご多分に漏れず経済危機が続いているが、成長戦略の基礎的前提として高速インターネットを最重要視している姿勢が明らかになった。

 発言の中で、現在は多額の投資を必要とすることには間違いないが、長期的視点に立てばリターンも必要であり、高品質なインターネットへの投資の価値は、すべての産業部門において生産性を改善する点にあると指摘。EUとしても、今後の投資に注目する姿勢を明らかにした。


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(Gana Hiyoshi)

2010/3/15 16:07