ケンコーコム、医薬品通販訴訟の一審判決を不服として控訴


 ケンコーコムは、医薬品通販規制を定めた厚生労働省令に対して提起した訴訟で、東京地方裁判所が3月30日に訴えを却下・棄却する判決を下したことに対し、判決を不服として控訴すると発表した。

 争点となった改正省令(平成21年厚生労働省令第10号)では、一般用医薬品のうちリスクの高い「第一類医薬品」「第二類医薬品」については対面販売を原則とし、インターネットなどの通信販売は行えないと定められた。これに対して、ネット販売業者のケンコーコムとウェルネットが、改正省令は営業の自由を侵害する違憲なものだとして、2009年5月に国を相手に省令の無効確認などを求める行政訴訟を提起した。

 この訴訟について東京地裁は3月30日、省令の無効確認・取り消し請求については却下、通信販売を継続する権利の確認については棄却とする判決を言い渡した。

 ケンコーコムでは、判決文の内容を検討した結果、判決を不服として東京高等裁判所に控訴することを決定したと発表。4月13日に控訴を提起する。


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(三柳 英樹)

2010/4/12 19:46