2010年上半期はマルウェア1000万個をデータベースに追加、マカフィー調査


マカフィーのマルウェアデータベースへの登録数

 マカフィー株式会社は、2010年上半期(1月~6月)のマルウェアに関する状況をまとめた中間報告を発表した。

 2010年上半期には、マカフィーのマルウェアデータベースに新たに1000万個のサンプルがデータベースに登録された。2009年上半期の登録数は840万個、2009年下半期の登録数は860万個で、登録数はさらに増加している。

 マルウェアの種類としてはトロイの木馬が圧倒的に多く、マカフィーでは「マルウェアの開発者が自身の技巧能力をアピールするためではなく、金銭のためにアプリケーションを作成していることが読み取れる」と分析。金銭目的であれば、技術的には現状のマルウェアの仕組みで十分なため、1カ月で1万以上の「Koobface」の亜種が確認されることも珍しくないという。

 また、マカフィーが収集しているマルウェアのサンプルは、第三者テスト機関の「AV-Test.org」が収集したサンプルの個数を毎月200万個程度上回っており、6月末には4333万7677個のユニークなバイナリーファイルがあったが、12月末には5400万個に達すると予想している。


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(三柳 英樹)

2010/7/13 16:49