レコード会社10社、「Limewire」「Cabos」利用者14人の情報開示をISPに請求


 一般社団法人日本レコード協会(RIAJ)は10日、Gnutellaネットワークを利用して権利者に無断で音楽ファイルを公開していた14人について、レコード会社10社がISPに対して氏名などの情報開示を請求したと発表した。

 RIAJによれば、14人はGnutellaネットワークに接続するファイル共有ソフト「Limewire」「Cabos」を利用して権利者に無断で音楽ファイルを公開し、RIAJ会員レコード会社が持つ著作隣接権(送信可能化権)を侵害していた。このため、レコード会社10社が、プロバイダー責任制限法第4条第1項に基づき、ISPに対して14人の氏名や住所などの情報開示を求めた。

 RIAJでは、2010年2月にファイル共有ソフト「Cabos」を利用して権利者に無断で音楽ファイルをアップロードしていたユーザーが香川県警に逮捕され、罰金50万円の略式命令を受けていると指摘。また、「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会(CCIF)」に参加し、Winnyユーザーに対してこれまでに307通の注意喚起メールをISPを通じて送信を依頼しており、今後も音楽配信市場の健全な発展と著作権法違反行為の撲滅のため積極的に取り組んでいくとしている。


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(三柳 英樹)

2010/8/10 16:14