NTTドコモとDNP、紙・電子を扱うハイブリッド書店の設立で合意
大日本印刷(DNP)、NTTドコモ、DNP子会社であるCHIグループの3社は、紙の書籍と電子書籍を扱う、“ハイブリッド型”総合書店の運営を目指し、共同事業会社を設立することで合意した。
今回設立される事業会社は、株式会社トゥ・ディファクト(2Dfacto.Inc)で、出資金は9億8000万円(資本金4億9000万円、資本準備金4億9000万円)となる。出資比率はDNPが51%、ドコモが40%、CHIグループが9%で、DNP勢が6割を占める。12月21日に設立される予定で、本社は東京都品川区西五反田となる。
トゥ・ディファクトが行う事業としては、ネットにおける紙・電子書籍の販売を行うハイブリッド型総合書店の運営、ドコモのタブレット端末やスマートフォンなどに対応したオープンな出版配信プラットフォームの構築・運営、オンライン書店やリアル書店を連動させた販促などのサービスの提供となる。
まずは2011年1月上旬より、ドコモの情報配信システムや決済システムと、DNPのハイブリッド型総合書店「honto(ホント)」をベースに、ドコモ端末向けの電子書籍販売が開始される。大手出版社など約200社から、約10万点を目処に作品を揃え、さまざまな電子書籍フォーマットのコンテンツを提供することを目指す。当初の対応機種は、NTTドコモのXperia、GALAXY S、GALAXY Tab、LYNX 3D、REGZA Phone、Optimus chat、SH-07Cとなる。既存のhontoユーザーに対しては、新会社によるサービスへの移行を促す。
2011年度中には、CHIが運営する「ビーケーワン(bk1)」とシステム統合などを検討し、1サイトで紙の書籍と電子書籍を取り扱えるようにする。DNPグループの丸善、ジュンク堂、文教堂とも連携し、「電子書籍販売」「オンライン書店」「リアル書店」の連携サービスの提供を目指す、としている。
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(関口 聖)
2010/12/7 18:46
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