いざという時に役立つ、災害支援で無料化されているiPhoneアプリ15本

　東北太平洋沖地震の支援で、地図、家庭の医学、ニュースなどのiPhoneアプリが期間限定で無料化された。震災支援で無料化されているだけあって、いざという時に頼りになるアプリが多い。ここでは、そうしたiPhoneアプリを集めてみた。無料期間が3月31日までのものが多いので、期間終了前にチェックしておこう。

　アプリの無料期間については、iTunesサイトなどで明記されているものについては書き添えたが、期間未定のものもある。利用したいアプリはなるべく早くダウンロードしておくことをお勧めしたい。お気に入りのアプリが見つかって、アプリ代金を支払いという気持ちになったら、アプリの通常料金分は募金に回してはいかがだろうか。

　なお、iPhone本体＋3G回線（携帯電話回線）でダウンロードできるアプリのサイズは20MBまで。20MBを超えるアプリについては、WiFiで接続するか、パソコンのiTunesからダウンロードして同期する必要がある。

●MapFan for iPhone（2300円→無料）4/7まで

MapFan for iPhone

http://itunes.apple.com/jp/app/id354667360

　人気の地図ソフト「MapFan」のiPhone版。地図データを内蔵しているため、通信圏外でもGPSを用いて現在地マップを表示するなど、オフラインで利用できる点が非常に便利だ。1.49 GBあるので、ダウンロードには時間がかかる。

【3月31日追記】インクリメントPは3月31日に「MapFan for iPhone」の無償期間を1週間延長、4月7日までとすると発表。同時に、「MapFan for iPhone」が4月12日の発売1周年を迎えるにあたり、4月11日までに購入したユーザーについては、オンライン機能の利用保証期間を当初の1年間から、1年6カ月に延長することを発表した。

●FieldAccess（350円→無料）3/31まで

FieldAccess

http://itunes.apple.com/jp/app/id415582637

　FieldAccessは、国土地理院の25000分の1地形図をiPhoneで見るためのアプリ。山間部ではiPhone標準のマップよりも情報量の多い国土地理院の地図を表示できる。「災害復旧の役に立てれば」と3月末まで無料で提供されている。

●GPS ALARM（115円→無料）3/31まで

GPS ALARM

http://itunes.apple.com/jp/app/gps-alarm/id348138218

　GPS ALARMは、目的地に近づいたことを知らせてくれるアラームアプリ。設定は、目的地と距離を設定するだけ。高速移動時は距離を長めに設定すると行き過ぎる心配がないのでお勧め。慣れない場所へ行く時や、疲れて乗り過ごしてしまいそうな時に役立つ。

●えきペディア地下鉄マップ仙台2011（115円→無料）

えきペディア地下鉄マップ仙台2011

http://itunes.apple.com/jp/app/id400202484

　仙台の地下鉄路線図3種、駅データは全17駅を収録。駅の位置がわかりやすい路線図とバリアフリーなトイレ・駅出口の写真を多数収載した。3GまたはWiFi回線が利用できれば、GoogleMapsの駅周辺地図の表示機能や鉄道事業者の各駅時刻表の表示機能も利用できる。

●ツブエキ (230円→無料)

ツブエキ

http://itunes.apple.com/jp/app/id419842429

　「ツブエキ」は、指定した駅に関するつぶやきを閲覧したり、ツイートしたりできるTwitterクライアント。計画停電が続く中、電力の逼迫による急な間引き運転による大混雑なども起こっている。「ツブエキ」を利用して刻々と変わる状況をリアルタイムで把握しよう。

●ご近所ナビ (230円→無料)

ご近所ナビ

http://itunes.apple.com/jp/app/id334474867

　「ご近所ナビ」は、現在地の近くにあるお店や病院、などさまざまな情報をナビゲーションしてくれるソフト。3月22日にリリースされたバージョン 3.3.0では、新たに「炊き出しまっぷ、緊急避難場所」のデータが取得・表示可能になった（被災地エリアでのみ利用可能）。

●トムソン・ロイター ニュースプロ（日本語版）(900円→無料）（3/31まで）

トムソン・ロイター ニュースプロ（日本語版）

iPhoneアプリ：
http://itunes.apple.com/jp/app/id375093782
iPadアプリ：
http://itunes.apple.com/jp/app/id399325241
　トムソン・ロイター ニュースプロ（日本語版）は、キャッシュ機能を搭載しているため、一度ダウンロードすれば圏外になっても閲覧できる。ニュース、写真ニュース、動画ニュース、最新の株価指数、為替レートなどのマーケット情報も提供。株価指数・為替レートとも、1日、1カ月、1年などの分析チャートを閲覧できる。

●共同通信ニュース by 記事蔵（初回購入3カ月分350円→無料）

共同通信ニュース by 記事蔵

http://itunes.apple.com/jp/app/id328812360
　共同通信ニュースもキャッシュ機能を搭載、オフラインで閲覧できる。配信される記事のジャンルは「トップ10ニュース」「主要」「社会」「政治」「経済」「国際」「スポーツ」「生活」で構成。1日に約140の記事・写真が配信される。過去72時間以内(3日分)の記事保存が可能。

●KyodoNews by Kijizo（初回購入3カ月分350円/2.99ドル→無料）

KyodoNews by Kijizo

http://itunes.apple.com/jp/app/id330259764
　「共同通信ニュース by 記事蔵」の英語版。記事の構成、配信記事数や、オフラインリーディングなどの機能は日本語版と同様。震災で不安を抱える日本に滞在中の海外の人に利用してほしいとしている。英語学習者にもお勧めだ。

●ふぉとぶらり（350円→無料）

ふぉとぶらり

http://itunes.apple.com/jp/app/id404106239
　iPhoneのGPS機能を使って、撮った写真をGoogleマップ上にマッピングするアプリ。位置・方角・仰角を自動記録する。撮影した写真はメール送信、twitterやFacebookへの投稿が可能。東北沖地震 震災情報サイトsinsai.info（http://www.sinsai.info）への写真投稿もできる。

●コミュニティFM for iPhone （i-コミュラジ）（350円→無料）

コミュニティFM for iPhone （i-コミュラジ）

http://itunes.apple.com/jp/app/id362462235
　バックグラウンド再生に対応した、全国19局のコミュニティFMが聴けるアプリ。被災地では、宮城県仙台市のRADIO3、茨城県水戸市のFMぱるるんが聴取できる。バックグラウンド再生を止めるにはホームボタンを2度押しして再生/停止のボタンを表示する。

●家庭の医学 (1500円→無料)　3/31まで

家庭の医学

http://itunes.apple.com/jp/app/id418302395
　時事通信社出版局が、1969年の創刊以来ロングセラーの「家庭の医学」をiPhoneアプリにしたもの。応急処置、一刻を争う症状、病気の症状など、被災地でご利用いただける情報を多数収録している。携帯電話ユーザー向けには、各キャリアの公式メニューの「ルナルナ」で「家庭の医学」を無料公開している。（※記事初出時、出版社名が間違っておりました。お詫びして訂正いたします。）

●イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科【ピエ・ブックス】 (1800円→無料) 3/31まで

イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科

http://itunes.apple.com/jp/app/id377332165
　イヌ・ネコの病気の早期発見と治療を756ページで詳しく解説。119名の専門獣医師が家庭でのケアから専門的な治療法までをていねいに説明している。全文検索機能を備えるほか、「主な犬種・猫種の特徴」や「緊急症状早見表」、部位や病名から検索できる「インデックス」も掲載した。

●添付文書（115円→無料）3/31まで

添付文書

http://itunes.apple.com/jp/app/id398225869
　医療関係者向けアプリ。バーコードリーダーを使用して、医療用医薬品の箱に付いているバーコードを読み取り、添付文書へアクセスすることができる。市販薬のバーコード読み取りには対応していないので注意。検索機能では、一般名、販売名の他に、識別コードからの検索に対応。

●添付文書HD（115円→無料）3/31まで

添付文書HD

http://itunes.apple.com/jp/app/id364469351
　iPad用。医療用医薬品の一般名、販売名を入力すると、該当する添付文書が、紙面と同じ形式で見ることができる。こちらも医療用医薬品用で、市販薬には対応していないので注意。