救援物資を受け付けるツイートを収集してRT、ATOKなどの自然言語処理技術で


 東日本大震災の被災地向けの救援物資を受け付けているといった内容のツイートを収集し、それらをリツイート(RT)するTwitterアカウント「行動支援NLP(@koudou311)」を、株式会社ジャストシステムが3月31日に開設した。ATOKやJust Right!、ConceptBaseなどの基本技術として広く使われている同社の自然言語処理(Natural Language Processing:NLP)技術を活用したもの。

 日本語で発信されている全ツイートを対象に、まずTwitterの検索APIで「救援物資 輸送」のような単純なキーワードの組み合わせで検索。取得した最新のツイートの中から、NLP技術で「被災者への直接的な支援行動」に絞り込む。さらに人手選別のプロセスを経ることで、情報の信憑性を確認しているという。

 ジャストシステムによると、自治体や民間企業などが主体となって救援物資の受け付けや被災地への輸送を行っているが、いつ、どこで、どのような物資を受け付けているか、一般の人々にとって把握しにくいという。

 そこで同社では、救援物資を提供したいと考えている人々が、集配場所や期日などの情報をTwitterを通じて入手しやすくするための取り組みとして、行動支援NLPを開始した。


関連情報


(永沢 茂)

2011/4/1 15:17