「World IPv6 Day」が無事終了、大きな混乱はなかった模様
6月8日に世界有数のウェブサイトが参加して行われたIPv6の大規模実験「World IPv6 Day」が、グリニッジ標準時の6月9日0時(日本時間では同日9時)に終了した。
World IPv6 Dayは、参加企業が自社のサイトを1日だけIPv4/IPv6のデュアルスタックに対応する設定にし、IPv6環境からのウェブアクセスも可能にすることで、その影響を探る実験。GoogleやYouTube、Facebookなど世界有数のサイトはじめ、日本でもYahoo! JAPANなどが参加した。
世界規模の実験ということで、今まで顕在化していなかったIPv6ネットワークに関する問題が発生する可能性があるのではないかとも考えられていた。しかし、World IPv6 Dayに関する日本語情報サイトによると、一部サイトでサーバー側の設定ミスが報告されるなどのトラブルはあったが、世界的に大きな混乱はなかった模様だとしている。また、期間中はIPv6のトラフィックが増加したことも確認されたという。
ネットワーク環境やOS、アプリケーションによっては、ふだんは問題なく閲覧できている参加企業のウェブサイトが見られなくなったり、表示が遅くなるなどの障害が発生する可能性があることがあらかじめ判明していたため、日本マイクロソフトや日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)などが対処方法などを案内していた。
しかし今のところ、国内のISPにおいて会員からの多少の問い合わせがあったようだが、通常に比べて極端に多いというようなこともなく、特に大きな問題も発生しなかった模様だ。
今後、参加企業や参加団体などによって、World IPv6 Dayについての詳しい結果報告はがとりまとめられることになる。
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(永沢 茂)
2011/6/9 19:27
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