「フィッシング対策ガイドライン」改訂、被害が発生した際の対応など追加


 フィッシング対策協議会は27日、事業者・消費者向けの「フィッシング対策ガイドライン」を改訂し、2011年版として公開した。全43ページのPDFファイルが、同協議会のサイトからダウンロードできる。

 事業者向けには、従来よりフィッシング詐欺被害を抑制するための対策や、フィッシング詐欺被害の発生を迅速に検知するための対策を示していたが、新たにフィッシング詐欺被害が発生してしまった際の対策を参考資料として追加した。

 具体的には、被害状況の把握、フィッシングサイトの閉鎖依頼、顧客への注意勧告、関係機関への連絡、被害への対応などの項目を挙げている。

 消費者におけるフィッシング詐欺への備えとしては、怪しいメールを見分ける要件に、安全なメールサーバーを活用したり、類似性評価によるフィッシングメール判別機能を活用することを追加した。また、PCを安全に保つための要件に、URLフィルタリングを活用することを追加した。


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(永沢 茂)

2011/6/28 06:00