「みなみけ」をアップローダーに蔵置した男性逮捕、寄生型動画サイトで拡散


 奈良県警生活安全企画課、富山県警生活環境課などの合同捜査本部が28日、アニメ「みなみけ」を権利者に無断でインターネットで公開していた奈良県北葛城郡の会社員の男性(20歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕した。同日、社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が発表した。

 男性は4月26日ごろ、同アニメ第1話の動画ファイルをアップローダー「Petite Soeur」に蔵置し、動画投稿サイト「ひまわり動画」を通じて不特定多数のインターネットユーザーに対して送信できるようにし、公衆送信権を侵害した疑いが持たれている。男性は容疑を認めているという。

 ACCSによると、ひまわり動画は“寄生型動画投稿サイト”に分類されるもの。自らはストレージサーバーなどを持たず、他の動画投稿サイトやオンラインストレージサイトなどにアップロードされている動画ファイルにリンクして表示する仕組みのために“寄生型”と呼ばれる。

 YouTubeやニコニコ動画などの大手事業者が運営する動画投稿サイトにおいては、違法動画の削除対応など、権利者側と連携した対策が進む一方、最近ではアップローダーや寄生型動画投稿サイトを組み合わせたやり方で違法動画が拡散しているという。特に深夜アニメの違法アップロードが目立つとしており、ACCSでもすでに寄生型動画投稿サイトへの対策を検討すべく、調査を開始したとしている。


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(永沢 茂)

2011/9/28 18:45