米DropboxがAPI新バージョンを公開~iOS/Android用アプリ製作者向け機能を大幅に強化


 米Dropboxは21日、セキュリティーを向上させたモバイル、ウェブアプリ用APIの新バージョンを公開した。

 DropboxのAPIは、iOSアプリやAndroid向けの多数のサードパーティー製アプリで利用されている。今回のバージョンアップでは、こうしたサードパーティー製アプリでDropboxAPIを使用する場合、Dropboxの中にアプリ専用フォルダを作成し、アプリからはそのフォルダにしかアクセスできないという仕組みが利用できるようになった。アプリ専用フォルダは、ユーザーが名前を変更できるほか、いつでもフォルダごと削除できる。

 これまでのAPIでは、サードパーティー製アプリからDropboxのフォルダへのアクセス制限ができず、すべてのフォルダにアクセスできていたが、専用フォルダのみにアクセスできるAPIを新たに用意したことで、サードパーティ製アプリでよりシンプルかつわかりやすい操作が実現可能になる。

 米Dropboxはまた、新しい認証方法を採用した。新しい認証方法では、サードパーティー製アプリにDropboxのアカウント情報を入力する必要がなくなった。代わりに、Dropboxアプリまたはモバイル版ウェブサイト、デスクトップ版ウェブサイトを通して認証を行うように変更された。

 その他の主な新機能としては、検索や共有機能のアプリへの組み込みが可能になった、Dropboxのバージョン管理システムにアクセス可能になった、ファイルの復旧と過去バージョンへのアクセスが利用可能になった点が挙げられる。

 また今回のAPIでは、モバイルアプリだけでなく、ウェブアプリへのサポートも強化。Python、Ruby、Java開発向けの新しいチュートリアル、ドキュメント、SDKの提供を開始した。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/10/24 11:08