電通、SNS活用の郵便サービス事業、Facebookの友達に年賀状・はがき送付


 株式会社電通は28日、SNSを活用した郵便の新しいサービス事業「Postman」を11月15日に開始すると発表した。その第1弾として、Facebook上の友達に年賀状やグリーティングカードを送ることができるサービスを提供する。その後、Twitterをはじめとした他のSNSとの連携も図っていくという。

「Postman」のシンボルキャラクター

 送り手がFacebookアプリ上でカードのデザインなどを選択し、郵送先の友達を指定すると、相手のページの「お知らせ」に通知が表示される。受け取り手は、住所・氏名を入力して承認すれば、カードが郵送される仕組み。

 送り手は、住所を知らない相手にもカードを送ることが可能。また、受け取り手も送り手に住所を知られることなく、カードを受け取ることができるとしている。なお、送り手が直接、住所・氏名を入力して郵送することも可能だ。

 料金は、カードのデザインや郵送先の国などによって異なる。年賀状の場合、国内への郵送がカード代・郵送料込みで97円~、海外が127円~。ポストカードが国内150円~、海外170円~。封筒入りシングルカードが国内270円~、海外280円~。封筒入り二つ折りカードが国内450円~、海外480円~。

 なお、Postmanの実際の販売業務は、電通グループと郵便事業株式会社の共同出資会社である株式会社JPメディアダイレクトに全面業務委託するかたち。

「Postman」のカード選択画面

 SNSの友人にカードを送ることができるサービスとしては、日本ではmixi向けの「ミクシィ年賀状」が2008年から提供されている。株式会社ミクシィと株式会社博報堂DYメディアパートナーズが共同運営してきたもので、今年は同サービスを運営する共同出資会社として「株式会社フレンゾ」の設立を発表。年賀状以外のサービス展開も予定していることを表明している。


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(永沢 茂)

2011/10/28 17:10