グリーがPayPalと業務提携、「GREE Platform」世界展開を加速


 SNS「GREE」を運営するグリー株式会社とオンライン決済サービス「PayPal」を運営する米PayPalは14日、戦略的業務提携を発表。グリーは、世界190カ国で1億人以上のアクティブユーザー基盤を持つPayPalを活用し、グローバルなモバイル向けソーシャルゲームプラットフォームを展開していく。

グリー代表取締役社長の田中良和氏(左)とPayPalアジア太平洋地域担当シニア・バイス・プレジデントのルパート・キーリー氏

 戦略的業務提携の取り組みとして14日から、日本のスマートフォン向けGREEでPayPalの利用が可能となった。GREEでゲームやアイテムを購入する際に使う仮想通貨「コイン」を、PayPalを利用して購入できる。今後は順次、北米および世界各国で展開するソーシャルゲームプラットフォーム「GREE Platform」にもPayPalが導入される予定。

 グリーは4月、米国市場でソーシャルゲームプラットフォームを展開する「OpenFeint」を子会社化。現在は10億ユーザーが使うプラットフォームの確立を目指してグローバル化を進めており、今回の業務提携によりそのペースをさらに加速させる考え。PayPalは、GREEにPayPalを導入することで、日本のユーザー基盤を拡大する狙いがある。

 業務提携を記念して両社は2012年1月11日から2月10日まで、PayPalを利用してGREEの「コイン」を購入した人の中から抽選で200名に1万コインをプレゼントするキャンペーンを実施する。

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(増田 覚)

2011/12/14 17:04