Google Chrome15が一時世界シェアトップに~StatCounter社調査結果


 米GoogleのブラウザGoogle Chrome15が、週別集計として初めて世界シェア1位になったとの調査結果を、アイルランドのアクセス調査会社StatCounterが発表した。

 バージョン別ウェブブラウザーの世界シェアで、11月最終週にGoogle Chrome15は世界シェア23.6%でトップになり、2位のMicrosoft Internet Explorer 8の23.5%を0.1%とわずかながら抜いた。その後IE8が1位に返り咲くなど、IE8とChrome15がデッドヒートを繰り広げている。

 なお、一時的とはいえシェア1位になったのはバージョン別の話で、全バージョンの総計で比較すると、IEは依然として40%を超え、安定的にシェア1位の座を守っている。

 今回の調査では興味深い傾向もあったようだ。StatCounterCEOのAodhan Cullen氏によると、「日別統計をみると、Chrome14と15は、10月初め以来ずっとIE8を週末に抜いている。しかしながら、12月5日に始まる週には、平日5日の期間で初めてChrome15がIE8を抜いた。人々は週末の家庭ではChromeを好んでいるが、オフィスにおける商用利用もそれに追いついてきたように見える」とコメントしている。

 なお、日本国内シェアをみると、現時点ではIE8が3割に迫り、2位のIE9も2割近いシェアを保ち、Chrome15とFirefox8がそれに続く。日本国内では、ChromeがIEを追い抜く気配はまだない。

 なお、調査結果はStatCounter独自のものであり、他社との調査結果の間では違いも見受けられるが、一般的な傾向として、Chromeがシェアを伸ばしつつあると見てよさそうだ。


関連情報

(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/12/19 06:00