スマホに蓄積された利用者情報の取り扱いについて、総務省が対応を検討へ


 総務省は18日、スマートフォンに蓄積された利用者情報の取り扱いのあり方を検討するワーキンググループ(WG)を設置すると発表した。1月中に第1回会合を開催し、6月をめどに報告をとりまとめる予定。

 スマートフォンには通話履歴やメール、電話帳、位置情報、アプリの利用履歴など、利用者に関する多くの情報が蓄積されるが、これらの情報がさまざまな形でアプリなどに収集・利用されているほか、第三者へ提供されている場合もあるという。しかし、こうした情報の取り扱いについては利用者が十分に認識できていない場合も多いとして、総務省で必要な対応を検討することにした。

 「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」の下に、学識者や弁護士などで構成する「スマートフォンを経由した利用者情報の取扱いに関するWG」を設けた。関係事業者や関係業界団体もオブザーバーとして参加する。

 同WGでは、現状の課題や諸外国の動向などをふまえた上で、利用者が知るべき情報や関係者による周知のあり方、利用者情報の望ましい取り扱いなどを検討する。


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(永沢 茂)

2012/1/19 06:00