Microsoft、Kinectによる対話型新広告「NUads」を米国で秋に正式開始


 米Microsoftは14日、Kinectの音声認識やジェスチャー認識を利用した対話的テレビ広告「NUads」を今秋からXbox LIVEで正式に開始すると発表した。

 この全く新しいテレビ広告キャンペーンを米国で最初に行うのは、Toyota、Unilever、Samsung Mobile USAだとしている。

 NUads広告は、標準的な30秒のテレビスポット広告だが、Kinect for Xbox 360の音声認識とジェスチャー認識を使用して、テレビを見ている視聴者が画面からの問いかけに簡単に反応できることから、対話的な広告を実現できる。広告業界からも多大な注目を集めている。

 放送される最初の広告では、広告表示中にごく簡単なアンケートをとる。視聴者は単に手を振ったり音声で答えたりするだけで回答できる。投票結果はすぐに画面に反映され、他の視聴者の投票傾向を見られるだけでなく、広告主もリアルタイムのフィードバックを得られる。

 Microsoftは、NUads広告がどのように使用されるのかを示した動画をYouTubeで公開している。

 米Microsoft Xbox LIVEエンターテインメント&アドバタイジング担当ゼネラルマネジャーのRoss Honey氏は、「我々がNUadsを開発したのは、標準的30秒スポット広告に新しい命を吹き込むためだ。NUadsによってブランドはオーディエンスのリアルタイムフィードバックを得ることができ、テレビ広告史上初めて広告に行動を加えたのだ」とコメントしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/6/15 10:22