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NTT、NEC、富士通、400Gbps級光伝送技術実用化に向けた共同研究開発に着手

 日本電信電話株式会社(NTT)、日本電気株式会社(NEC)、富士通株式会社の3社は11日、1チャンネルあたり400Gbps級のデジタルコヒーレント光伝送技術の実用化に向けた共同研究開発を開始したと発表した。

 共同研究では、100Gbps伝送で採用している4値位相変調に加えて、さらに多値化を図った16値の直交振幅変調を採用し、400Gbps級の超高速光伝送を実現。さらにこれを60チャンネル高密度多重することで、1本の光ファイバーあたり24Tbps級の世界最大容量の光ネットワークを実現する。

 また、光ファイバー中の非線形光学効果について補償技術を確立することで長距離伝送を可能とし、低消費電力化を実現するとともに、伝送路の状況に応じて同一のハードウェアで様々な変調方式を実現する適応変復調技術の実用化を進め、柔軟なネットワークの構築を実現するとしている。

 NTT、NEC、富士通では、2014年までの研究開発期間を通じて技術課題の克服に取り組み、400Gbps級伝送と低消費電力化に関する技術確立、研究開発の早期実用化を行うとともに、国内外の機関との連携も行い、成果のグローバル展開を目指す。

(三柳 英樹)